リクルートキャリアの年収・福利厚生

リクルートキャリアの年収体系

・新卒1年目 450万円
・20代半ば 550万円
・20代後半 750万円
・30代前半 850万円
・マネージャー 1,200万円

リクルートキャリアには年功序列の賃金上げ制度等なく、あくまで個人評価ベースで昇級昇格は決まるため、20代と30代の社員で給与が同じという事はよくあります。また、賞与ウェイトが高いため、一概に年収水準は説明できませんが、マネージャー一歩手前(「係長級」に該当する役職が存在しない)で950万円前後まで、マネージャーになれれば1,000万円を突破し、1,200~1,300万円ぐらいになるイメージです。、給料は世間一般より高めに設定されていますが、福利厚生はほとんどなく、退職金も少ないことから、世間がイメージする「リクルート社員の年収」と比べると、実態はかなり低いと言われています。

ミッショングレード制度

月々の月給と、賞与は考え方が異なります。月々の給与に関してはミッショングレード制度という制度を引いており、その社員に対して今後半年ないしは1年の期待・役割に応じた月給が支給されるようになっています。13階層からなるグレードに応じた報酬体系で、1階層上がると年収にして100万円超上昇します。グレードを上げるためには、半期でかなりの成績を上げる必要があり、それができなければ基本的に処遇は上がりません。待遇全般でいうと20代若手としてはかなり高い方だと感じる一方、30代以上となるとそれほどでもなく、また58時間のみなし残業代と労働時間の長さを考えると時給換算面ではそれほどでもないでしょう。


Will Can Mustシートと賞与

賞与に関しては半期ごとに設定した目標管理制度(will-can-must-シート)の各項目の点数を、自己評価、上長評価に沿って点数を加算していきます。まずは会社全体の業績から、事業部の成績、各営業部の成績、グループの成績、個人の成績とポイントが振り分けられ、指標の達成具合に応じてSSS~Cに評価されます。よって、個人だけが達成していても、部の業績がよくなければ、賞与は大きく下がってしまう可能性もあります。

福利厚生制度

住宅補助がなかったり、確定拠出年金の金額が低かったり、確定給付年金が制度がなかったり、福利厚生の補助が少ない企業です。新入社員であっても家賃補助はまったく出ないため、余裕のある暮らしができません。特に同じ年収をもらっていても、実家暮らしか、一人暮らしか、さらに一人暮らしをしているエリア(首都圏/地方)の違いによって家賃という固定支出の違いが大きく、所得格差があります。但し、家持ち、もしくは家庭持ちで単身赴任の場合は、別途単身赴任手当として結構厚めの住宅補助や帰省手当などがあります。
そのような中で、唯一の神制度だと言われているのは、アニバーサリー休暇(4日間連続で休むと手当金6万円支給)、リフレッシュ休暇(3年毎に5日以上の休暇を取得すると24万円支給)です。休みを取ればお金をもらえるという、他社にはない制度です。

営業の特例

営業の場合は特例があり、固定給に加えて1か月の目標を達成すれば1万円、クォーターの目標を達成すれば5万円が入ります。全ての月・クォーターで達成すれば、32万円/年の給料がアップ。他にも部署が達成すればGIB制度として、社員同士の旅行に最高で20万円が支給されるという制度もあります。実力主義の分かりやすい制度が敷かれています。

契約社員の年収

契約社員と正社員で圧倒的に違うのがボーナスです。正社員は売った分だけボーナス額は跳ね上がりますが、契約社員だといくら売ってもボーナスには反映されず、毎月のインセンティブで支給されるのみです。月で達成して1万円、クォーターで達成すると5万円、それだけです。査定は半年に1回行われますが、査定分配はそのグループで分配されるので、高い人がいればその分低くなる人がいる仕組みです。自分の目標を達成しても年収が下がるといったことありえます。また、売り上げの結果に加えて、チームにどう働きかけたか等も問われます。

新入社員(営業)のケース

基本給19万円/月+58時間分の残業手当が支給され、交通費を合わせて手取りは22~24万円程度になります。残業をしてもしなくても58時間分のみなし残業代が支給され、58時間を超過した分は別途支給されます。達成や営業キャンペーンに合わせて細かいインセンティブが支給されるので、成果を出せば上乗せされる仕組みです。なお、若手社員は社内の飲み会に呼ばれる頻度が多く、基本的に割り勘の自腹なので付合いの出費は多いです。また、営業の交通費や出張費等で月1~10万の建て替えがありますが、特に営業手当などはないので、長時間労働による食費や営業先でのカフェ代等での出費も自腹になります。

リクルートキャリアの社風

ワーカーホリック集団

リクルートの社員は、基本的に仕事が大好きで、時間を忘れるくらい仕事に没頭できる人たちの集団です。やりがいを感じられるビジネスを多く手掛けており、社内に沢山チャレンジの舞台があるので、仕事に飽きることは在り得ません。ただそれゆえに常に走り続けられる人、仕事に夢中になり、ハードワークをものともしない人、もしくは考えてハードワークを効率化できる人でなければ続けられません。安定思考、大手企業思考という人には絶対に向いていません。リクルートグループは超大手企業ですが、今でも体質やマインドはバリバリベンチャーです。夜は22時まで残る人が多く、22時に帰るのも、システムが22時で使えなくなるからです。なので、年齢を重ねてくると、自然と体力がついていかなくなり、年次が上の人は退職率が高くなり、若い人が多い組織になっています。若いうちにビジネススキルを培って、転職や独立する人も多いです。実績さえ残しておけば、卒業(退職)した後に中途採用として出戻り入社をしてくる人もいます。

営業会社

個としての高い達成意欲が強く求められる営業会社です。月々の高い売上目標にコミットした者、独自の工夫ポイントがある者には評価(待遇、表彰制度など)をきちんとしようとする風土があります。逆に言えば、コミットできない者はいづらい会社。負けず嫌い、プライドの高い人が多い印象で、目標達成には日々動き続けることが求められるため「さぼる」という発想をする人がまずいません。入社したての人間は特に「介在価値」「なぜそれをやりたいのか」「目の前にある課題を君はどうしたいのか」を問われます。顧客のことを考えている営業の方が多く、「それは、本当に顧客のためになるのか?」といった会話が、頻繁にされていることも特徴だと感じます。

「人」の会社

「人」において全国の企業を支え、パートナーとしてNo.1の存在であろうとしており、「入社後活躍する人材」にもこだわっています。日本最大級の求人数を誇ることからも「国の雇用を支えている」という自負があり、年に2~4回行われる全社会などで都度共有されます。会社のテンションは総じて高めですが、リクルートの他グループより真面目で固い印象があります。扱う商品ごとに部署の雰囲気は多少異なり、媒体営業の方が、エッジがかかっています。紹介事業の営業・アドバイザーは個人情報を多く扱う職業柄か、紹介成立後の課金によるものからか、堅実な人が多い傾向があります。

革新を好む風土

常に新しいものを取り入れる風土、文化があります。保守的な人にはなかなか辛い環境ですが、常に新しいものを追い求めたい人にはうってつけの環境と言えます。社員も新しいことを求めて外に出て行く人が多いので、在籍期間は短く、常に人材は循環しています。また、基本的に成果主義であるため、終身雇用や年功序列といった居心地を追求し、それなりに仕事をする人が、それなりの給料をもらえるような日系大手メーカーのような生活を求める人には向いていません。


個の尊重を認める文化

トップダウンではなく、個人の意見を尊重してくれる風土・制度が整っています。上司からのコミュニケーションも「やれ」ではなく、「お前はどうしたい?」と問われる機会が多く、自分で考えて仕事をする習慣ができます。頭ごなしに指示をされるのではなく、意見は聞きながらも自分の目で確かめていきたいような志向の方には向いています。ワークスタイルもフレックス制なので、出勤時間などに基本制限はなく(コアタイムはあり)、自分でスケジュールの管理ができます。夜は勉強の時間に使ったり、仲間で飲みに行ったりと自由に時間を使っている人も見かけます。ミーティングでも自分の意見を押し殺すような場面はなく、比較的フレンドリーかつフラットな雰囲気で会話が始まり、議論については年次関係なく全員参加で話し合うスタイル。堅苦しくなく目標や大義に向かって集中しやすい文化、制度、雰囲気が作られています。

起業家マインド

起業家精神を大事にしており、自社内及びリクルートグループ横断での新規事業コンテストがほぼ年中走り続けています。実現したいビジョンや想いがある方にとっては、チャレンジする場はたくさん用意されています。ジャッジ基準はもちろんシビアですが、アイデアが良いとなった場合、ビジネス化に向けては、様々な分野のプロから意見をもらえるため、とても恵まれています。いい意味で、やりたいことが今の会社ではできない、という言い訳ができない環境です。