▮ワーカーホリック集団
リクルートの社員は、基本的に仕事が大好きで、時間を忘れるくらい仕事に没頭できる人たちの集団です。やりがいを感じられるビジネスを多く手掛けており、社内に沢山チャレンジの舞台があるので、仕事に飽きることは在り得ません。ただそれゆえに常に走り続けられる人、仕事に夢中になり、ハードワークをものともしない人、もしくは考えてハードワークを効率化できる人でなければ続けられません。安定思考、大手企業思考という人には絶対に向いていません。リクルートグループは超大手企業ですが、今でも体質やマインドはバリバリベンチャーです。夜は22時まで残る人が多く、22時に帰るのも、システムが22時で使えなくなるからです。なので、年齢を重ねてくると、自然と体力がついていかなくなり、年次が上の人は退職率が高くなり、若い人が多い組織になっています。若いうちにビジネススキルを培って、転職や独立する人も多いです。実績さえ残しておけば、卒業(退職)した後に中途採用として出戻り入社をしてくる人もいます。
▮営業会社
個としての高い達成意欲が強く求められる営業会社です。月々の高い売上目標にコミットした者、独自の工夫ポイントがある者には評価(待遇、表彰制度など)をきちんとしようとする風土があります。逆に言えば、コミットできない者はいづらい会社。負けず嫌い、プライドの高い人が多い印象で、目標達成には日々動き続けることが求められるため「さぼる」という発想をする人がまずいません。入社したての人間は特に「介在価値」「なぜそれをやりたいのか」「目の前にある課題を君はどうしたいのか」を問われます。顧客のことを考えている営業の方が多く、「それは、本当に顧客のためになるのか?」といった会話が、頻繁にされていることも特徴だと感じます。
▮「人」の会社
「人」において全国の企業を支え、パートナーとしてNo.1の存在であろうとしており、「入社後活躍する人材」にもこだわっています。日本最大級の求人数を誇ることからも「国の雇用を支えている」という自負があり、年に2~4回行われる全社会などで都度共有されます。会社のテンションは総じて高めですが、リクルートの他グループより真面目で固い印象があります。扱う商品ごとに部署の雰囲気は多少異なり、媒体営業の方が、エッジがかかっています。紹介事業の営業・アドバイザーは個人情報を多く扱う職業柄か、紹介成立後の課金によるものからか、堅実な人が多い傾向があります。
▮革新を好む風土
常に新しいものを取り入れる風土、文化があります。保守的な人にはなかなか辛い環境ですが、常に新しいものを追い求めたい人にはうってつけの環境と言えます。社員も新しいことを求めて外に出て行く人が多いので、在籍期間は短く、常に人材は循環しています。また、基本的に成果主義であるため、終身雇用や年功序列といった居心地を追求し、それなりに仕事をする人が、それなりの給料をもらえるような日系大手メーカーのような生活を求める人には向いていません。
▮個の尊重を認める文化
トップダウンではなく、個人の意見を尊重してくれる風土・制度が整っています。上司からのコミュニケーションも「やれ」ではなく、「お前はどうしたい?」と問われる機会が多く、自分で考えて仕事をする習慣ができます。頭ごなしに指示をされるのではなく、意見は聞きながらも自分の目で確かめていきたいような志向の方には向いています。ワークスタイルもフレックス制なので、出勤時間などに基本制限はなく(コアタイムはあり)、自分でスケジュールの管理ができます。夜は勉強の時間に使ったり、仲間で飲みに行ったりと自由に時間を使っている人も見かけます。ミーティングでも自分の意見を押し殺すような場面はなく、比較的フレンドリーかつフラットな雰囲気で会話が始まり、議論については年次関係なく全員参加で話し合うスタイル。堅苦しくなく目標や大義に向かって集中しやすい文化、制度、雰囲気が作られています。
▮起業家マインド
起業家精神を大事にしており、自社内及びリクルートグループ横断での新規事業コンテストがほぼ年中走り続けています。実現したいビジョンや想いがある方にとっては、チャレンジする場はたくさん用意されています。ジャッジ基準はもちろんシビアですが、アイデアが良いとなった場合、ビジネス化に向けては、様々な分野のプロから意見をもらえるため、とても恵まれています。いい意味で、やりたいことが今の会社ではできない、という言い訳ができない環境です。